ちらし寿司

こないだいつものごとく深夜に帰宅すると、お膳の上にちらし寿司が用意してあった。
お店で買ってきたやつなんだろうけど、うにや甘えびやネギトロなどお刺身がたくさん盛り付けられた、豪華なちらし寿司。極貧の我家にしては豪勢な夕食だった。
そのちらし寿司を見て頭が混乱してしまった。


「え、僕もう死ぬの?死ぬ前だからこんなごちそう食べさせてくれるの?」


慌てて回れ右をして、2階の自室にこもり30分ほど呼吸を整えてようやく落ち着いた。
我ながら情けないパニック障害だった。
お寿司は残さず食べました。